自分を後回しにしてきた私が、自分を整えられるようになるまで
ー出口のない迷路を、ずっとぐるぐるー
毎日、誰かのために動いている。
家族のこと、仕事のこと、やらなければいけないことは山ほどある。
気づくと夜。
1日、1ヶ月、1年が、あっという間に過ぎていく。
筋トレやヨガにはまった。
ランニングやウォーキングを習慣にして、YouTubeで調べた運動やストレッチも続けた。
そのたびに「良くなってるかも」と思う。
でも、戻ってしまう。
また腰や膝が痛くなって、なかなか疲れも抜けない。
そしてまた、なんとなくしんどい自分になってしまう。
私は、そういう繰り返しを何年もしていました。
体重=価値だった頃の私
過去の私は、ずっと数字で自分を測っていました。
体重が増えると不安になる。
痩せると少し安心する。
でもまた太るんじゃないかと怖くなる。
友人たちが体重の話をし始めると、心臓がバクバクしていました。
自分の体重を口に出すことが、怖かった。
食べることが大好きで、太りやすくて、無理なダイエットを何度も繰り返したこともあります。
スポーツを始めて、筋トレに出会って、やっとキープできた目標体重。
「この体重なら大丈夫」
そう思っていました。
でも心は、いつも不安で忙しかった。
食べたい。
でも太りたくない。
我慢する。
食べてしまった。
また戻さなきゃ。
頑張れば頑張るほど、苦しくなっていきました。

「地味にきつそうだな」と思っていたピラティス
ピラティスへの最初のイメージは、「私には合わなそう」でした。
きれいで引き締まった女性がするもので、どうせ私にはできない。
根底には、そんな気持ちがありました。
過去の私にとって、運動とは体を変えるためにやるもの。
「痩せるため」「スタイルを良くするため」にするものでした。
でも半信半疑で体験したパーソナルピラティスは、そうじゃなかった。
体を無理に変えようとするのではなく、動き方を学ぶこと。
筋肉がどう使われているか。
関節がどう動くか。
呼吸がどこに入っているか。
どこに力が入っていて、どこが抜けていないか。
そういうことを、ひとつひとつ丁寧に、自分の体で確かめていくものでした。
身体の変化は、その結果としてついてくるものだったんです。
変えようとした結果というよりも、正しい感覚を知ろうと継続した結果でした。
ピラティスとの出会いは、
「変わるために動く」ことしか知らなかった私が、
初めて「もっと知りたい」と思えた瞬間でした。

体重は増えた。でも、心が軽くなった
今の私は、必死でキープしていた頃より+5kg。
それでも、心は前よりずっと軽いです。
痩せたい気持ちは今もゼロじゃないけれど、そこだけに振り回されることはなくなりました。
ピラティスが私を変えたというより、
ピラティスが私のお守りになった。
今はそう感じています。
あの頃あった「守らなければならない数字」は、もうありません
そして大きく変わったのは、自分を責めなくなったこと。
インストラクターとして、もっと絞った方がいいと思う気持ちもあります。
でも「在り方」としては、今の自分で伝えられると思っています。
完璧な体型じゃなくていい。
大切なのは、自分の体を信頼できるようになること。
いくつも分岐する道の中から、
「これがいい」
と思える道をやっと見つけました。
「また戻る」のは、あなたのせいじゃない
なんだか疲れる。
年齢のせいかな、と思う。
みんなそうだよね。
仕方ないよね。
ちゃんとする方法は、ずっと知っていた。
でも、
自分を整える方法は知らなかった。
色々なことを試しても戻ってしまうのは、努力が足りないからじゃない。
整い方を、まだ知らないだけなのかもしれません。
私がもしひとつだけ手渡せるものがあるなら
今の世の中、情報はたくさんあります。
方法もたくさんあります。
正解もひとつじゃありません。
方法は、何だっていいと思うんです。
でも、誰と出会うかは、とても大切。
私はピラティスに救われました。
でも正確には、ピラティスを通じて出会った人や経験が、たくさんのことを教えてくれました。
自分の体と向き合うこと。
自分を責め続けなくていいということ。
「これでいい」と思えること。
だから今、同じように感じている人がいるなら、届けたいと思うんです。
なんだか疲れる。
何をしても戻ってしまう。
それは、あなたのせいじゃない。
整い方を、まだ知らないだけ。
まず、「この人だ」と思える人を探してみてください。
そしてもし、その相手が私だったら、とても嬉しく思います。
