わたしごと

看護師だった私が、なぜピラティスインストラクターを目指したのか

「私の人生、このままでいいのかな…」
「好きなことはあるけど、仕事にするほどじゃないし」

そんなふうに感じたこと、ありませんか?

私は看護師として働きながら、「他にできることがあるんじゃないか」「これが本当に自分のやりたいことなのかな」と、ずっと模索していました。

今日は、そんな私がどうしてピラティスインストラクターという道を選んだのか。
そこにたどり着くまでの過程を、少しだけお話しさせてください。
もし今、同じように悩んでいる方がいたら、何かヒントになれたら嬉しいです。

\「そもそもピラティスって?」という方はこちら/
▶︎ ピラティスの魅力~ヨガや筋トレとの違いと、姿勢との関係~

筋トレとヨガ。身体への興味の始まり

私は以前、数年間筋トレに取り組んでいました。
筋肉が鍛えられる感覚が好きだったし、達成感もあって、当時は楽しく続けていました。

でも、回数を重ねるにつれて、毎回感じる強い筋肉痛や、次の日にどっと押し寄せるような疲労感がしんどくなってきて…。

「もう少し自分に合った方法はないかな」
そう思い、気になっていたヨガを始めました。

グループレッスンに通いはじめた当初は、心地よくて楽しい時間でしたが、慣れてくると、こんな疑問が浮かびます。 「これって正しくできてる?」「このポーズ、ちゃんと意味を理解してできてるかな?」

そんなとき出会った、アシュタンガヨガ。 一人ひとりのフォームを丁寧に見てくれて、角度や動き方を細かく調整してくれるクラスでした。

私の手帳には、当時こんなふうに書いてありました。

「アシュタンガヨガが楽しいけど、正しく覚えたい。パーソナルも気になるけど、価値に見合った価格なのかな。インストラクターコースも考えたけど、仕事にしたら好きじゃなくなるかもしれない…」

ーやってみたい気持ちはあるけど、本気で目指すにはまだ覚悟が足りないかもー
ー好きなことを仕事にしたら、純粋に楽しめなくなりそうで怖いー

そんな思いが交差し、決めきれずにいました。

看護師以外の道を模索していた頃

アーユルヴェーダに興味を持って、分厚い専門書を準備し1ヶ月本気で学んでみたり、キャリアチェンジについての本を読んだり、セミナーを受けたり。

でも、どれもしっくりこなくて。「なんか違うな」と思ってはやめて、また探す。
そんな日々が続いていました。

でも一つだけ、ずっと心に残っていた感覚があります。

「自分のことを知りたい。整えたい。」「そして、誰かのためにも活かしたい。」

「自分を見つめて、受け入れて、整えていく。そんなメソッドを作って、予防医療につなげたい」

モヤモヤした想いが、少しずつ形作られていきました。

ピラティスとの距離感と出会い

私は、ピラティスに苦手意識があり、「地味だしキツそう」「どうせ私にはできない」と、決めつけていました。

でも実際にやってみると、
身体が硬い私にとってはヨガの方が難しく、ポーズを真似することに限界がある。
いくらストレッチをしても、可動域は広がらない。

解剖学を学び始めて、ようやく気づきました。
「このヨガのポーズ、今の私の関節の可動域では難しいのか」

そんなある日、以前からピラティスをすすめてくれていた友人が言ってくれたこと。

「ピラティスの先生になったらいいんじゃない?」

そのときは受け流してしまったけど・・・不思議と心に残りました。

その日のうちに「ピラティス パーソナル 大分」で検索。
「ヨガより高いのか…」と一瞬ためらったけれど、
価値あるものはそれなりの価格がすることも、これまでの経験からわかっていました。

「ピラティスって、もしかしたら良いのかな・・・。」
ピラティスとの距離がグッと近づいた瞬間でした。

運命の出会い

ピラティスのパーソナル体験をいくつか受けてみる中で、それぞれの団体に魅力がありました。

でも、その中で圧倒的に惹かれたのが、PHIピラティス。

PHIピラティスのインストラクターの先生は、身体の使い方を理論的に説明しながら指導してくれて、「なぜこの動きが必要なのか」をわかりやすく伝えてくれました。

「PHIで学びたい」
そう思ったとき、「インストラクターになろっかな〜」というふわっとした思いは、「なるぞ!」という決意に変わりました。

PHIピラティスの養成コースは、決して安くはありません。
でもそのときの私は、「これは投資」と思えたんです。
この団体で学べるなら、高いどころかむしろありがたい。

実際に学び始めてみると、毎回が発見の連続でした。
ピラティスを通じて「自分を知る」ことの大切さに改めて気づかされ、パーソナルの魅力を全身で感じました。

正直、まだまだ動きは下手だったし、ぜんぶうまくできたわけじゃないけれど、もう心は決まっていました。

学びの入口へ

それから、あっという間に時間が流れていきました。

PHIピラティスのマット資格を取得し、いまはモニターさんへのレッスンも始まっています。
でも正直に言えば、私はまだ学びの“入口”に立ったばかり。

ピラティスの動きは、難しく感じるものも多くあります。
自分と向き合うたびに、「まだまだ知らないことがたくさんあるな」と思い知らされます。

でも不思議と、それが苦ではなく、むしろ「もっと知りたい」「もっと深めたい」という気持ちが強くなっています。

振り返ると、これまで遠回りに思えた道のりも、ぜんぶ今につながっていると感じます。
筋トレ、ヨガ、アーユルヴェーダ、たくさんの迷いも、手探りも、すべてが「自分と向き合う」という共通点で繋がっていました。

そしてそれは、いま私が大切にしているピラティスの本質とも重なっている気がします。

「このままでいいのかな」と感じていた頃の私へ、
「大丈夫、その思いが、ちゃんと道をつくってくれるよ」と伝えたい。

そして今、もし同じように迷っている誰かがいたら、
あなたの中にも、きっと“向かいたい場所”があるはず。

その声を大切にして、ゆっくりでもいいから、そのまま進んでください。

あなたの歩くその一歩が、未来につながっています。

最後まで読んでくださってありがとうございました。
これからも、出会う方一人ひとりに、丁寧に向き合っていけるよう、私自身も学びを続けていきます。

どうか、あなたの日々にも、心と身体が整う時間が流れますように。