目次
はじめに:食事は「自分を大切にする」毎日の習慣

毎日の食事は、自分にかける小さなひと手間。
その選び方や積み重ねが、少しずつ未来の心と体を育ててくれます。
とはいえ、忙しさやストレスで、つい手軽なもので済ませてしまう日もありますよね。
そんな時こそ、「ちゃんと栄養を届けてあげよう」と、自分にやさしくする気持ちを持てたら、それだけで十分価値のある一歩です。
私は以前、食べるものすべてのカロリーを記録し、1年以上、徹底的に管理していたことがありました。
体に入れるものはなるべくクリーンに。基礎代謝を計算し、スマートウォッチで消費カロリーをチェックして、摂取が上回らないように調整して…。
もちろん痩せましたが、その頃の私は体重の数字に一喜一憂し、痩せているのにまったく幸せではなかったんです。
体重は今より少なかったのに、鏡の中の自分は生き生きしていませんでした。
「痩せている=美しい」わけではない――それを本当の意味で理解できたのは、随分あとになってからでした。
この経験が、誰かの気づきや安心につながったらうれしい。
ここでは、難しいことは抜きにして、私自身が日々実践している「シンプルだけど、体がよろこぶ食事」をシェアしていきます。
あなたの毎日が、少しずつ整って、心地よくなりますように。
加工品の落とし穴に気づこう 〜うまく付き合う〜

スナック菓子、コンビニのお弁当、冷凍食品…。
忙しい現代の暮らしの中で、こうした「加工品」に助けられている方も多いのではないでしょうか。
手軽で便利、そして何より美味しい。私もつい手が伸びてしまうことがあります。
でも、知っておきたいこともあります。
加工品には「塩分・糖分・添加物・保存料」などが多く含まれていることが少なくありません。
それらは体の中で炎症を引き起こしたり、肌荒れやだるさ、そして“食欲を増やす”原因にもなってしまうことがあります。
とはいえ、「もう全部やめよう!」と意気込むのは、正直難しい。
100%避けることなんて、現代ではほぼ不可能です。
私も忙しいときには頼ることもありますが、そんな日もあっていいと思っています。
加工品には大切な役割があります。
戦後の食糧難を支え、今もなお私たちの食生活を豊かにしてくれている存在。
安くて長持ち、そして安全に食べられる食品として、日々の生活を支えてくれている“味方”の一面もあるのです。
だからこそ、「全部が悪」ではありません。
大切なのは、知ったうえで“より良い選択”をしていくこと。
例えば、原材料を見てみる、添加物の少ないものを選ぶ、頻度を減らす…
そんなちょっとした意識の積み重ねが、体と心の調子を整えてくれます。
日々の食事の中で、“できるだけ”を少しずつ増やしながら、体がよろこぶ食事スタイルを育てていきましょう。
健康と美しさを育む、基本の食事スタイル

結論から言うと、健やかで美しい体を育むための食事はとてもシンプルです。
「主食+高たんぱく・低糖質のメイン+副菜+汁物」
これが私の基本スタイル。副菜か汁物には、できるだけ旬の野菜をたっぷりと。
それぞれのポイントをもう少し詳しくお伝えしていきますね。
主食:おすすめは「もち麦ごはん」

白米もいいけれど、私はもち麦ごはんをおすすめします。もち麦には「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」の両方がバランスよく含まれており、腸内環境を整えるサポートをしてくれます。
続けやすさやコスパを考えると、「押し麦」でもOK。特別なことをしなくても、ふだんのごはんを少し変えるだけで、体の内側から変化が生まれてきます。
メイン:たんぱく質はバリエーションを意識

メインは鶏肉や魚介類がおすすめ。
特に、むね肉やササミはヘルシーで定番ですが、ずっとそれだけだと物足りなさを感じることもありますよね。私は鶏モモ肉も普通に使います。
また、エビやサーモン、白身魚、サバなどもおすすめ。魚はEPAやDHAといった良質な脂も摂れます。
「これはダメ!」と制限しすぎると、逆に「食べたい」という気持ちが大きくなってしまいます。ダイエットや健康のためには、“NG食材をなるべく作らない”ことが継続のコツ。
調理法も「揚げる」以外であれば、焼く・蒸す・煮るなど、何でもOK。
炒める時はオリーブオイルや米油がおすすめです。特に米油は国産のものが多く、酸化しにくいため、私は安心して使っています。
副菜:とにかくシンプルに、続けやすく

副菜は「洗って、茹でて、切るだけ」。それくらいの感覚でOKです。
たとえば:
枝豆(冷凍でも◎)
ミニトマト(洗うだけ)
茹でブロッコリー
冷奴に刻んだトマト+ポン酢
など、手間をかけすぎず、「野菜を自然に食べられる形」にすることがポイントです。
注意したいのはドレッシングや調味料の油や塩分。
素材の味を活かして、塩やポン酢、少量のオリーブオイルなどでシンプルに味付けするのがおすすめです。
我が家のリアルご飯
誰かに見せるつもりで撮ったわけではないので少し恥ずかしいのですが…
今回は、我が家のリアルな日常ごはんをそのままご紹介します。
おしゃれでも映えでもないけれど、これが等身大の食卓。
少しでも参考になればうれしいです。
メニュー①
- もち麦ごはん(150gくらい)
- 豚汁
- 鯖の塩焼き(大根おろし付き)
- ひじきの煮物
- 白菜漬け

右上のお皿はいりこの出し殻を佃煮にしたものです。
豚汁は野菜ときのこ、こんにゃくを多めに入れて、2~3日分たっぷり作ります。
ひじきの煮物も多めに作って冷凍しておくので、それを解凍しただけ。
メニュー②
- もち麦ご飯(150gくらい)
- 味噌汁
- 手羽元の塩焼き
- 無限ピーマン(ツナ水煮と塩昆布)

メニュー③
- えびたま丼(親子丼のえびバージョン)
- 味噌汁
- ミニトマト
- 炭酸水

えびたま丼や親子丼はよく食べます。
炭酸水をワイングラスで飲めばちょっとおしゃれで満足(笑)
ここまで我が家のリアルごはんを見てくださって、ありがとうございます。
「うちもこんな感じ!」と共感してもらえたらうれしいです。
日々のごはんを楽しむ中で、食べ方の大切さを改めて感じています。
何を食べるかも大事ですが、どう食べるかも、心と体に大きな影響を与えます。
次は、その“食べ方”についてお話ししますね。
食べ方も“美と健康”を左右する

いくら内容が良くても、「ながら食べ」「早食い」ではもったいない!
よく噛む
味わう
ゆっくり食べる
これだけでも、消化が良くなり、満足感もアップします。
食べすぎない仕組みをつくろう

量を減らそうと意識するよりも、「自然と食べすぎない」環境を整えることが大切。
たとえば:
食事には汁物を付け、1口でも最初に飲む
小さなお皿に盛る
一口ごとに箸を置く
こういった“ゆるいルール”を取り入れるだけで、ストレスなく続けられます。
食事は、自分自身への思いやり。
毎日の「ちょっとした選択」で、体も心も変わっていきます。
無理なく、シンプルに、続けられる健美ごはん。ぜひ、あなたの日常にも取り入れてみてくださいね。
頑張らない習慣化のすすめ

完璧を目指さなくて大丈夫です。
忙しい日はレトルトに頼ってもいいし、お菓子を食べたい時だってある。
でも、そんなときでも「野菜を一品足してみよう」「お味噌汁だけは作ろう」
そんな小さな工夫が、健やかな食習慣に繋がります。
「がんばらない。でも諦めない」このスタンスが、何より大切だと感じています。
なぜなら、習慣化には「心地よさ」がないと続かないから。
義務感や我慢だけで作ったルールは、どこかで息切れしてしまうもの。
でも、「自分が気持ちよく過ごせるか」を基準に選ぶと、無理なく続けられるようになります。
心に寄り添った“ゆるさ”があれば、習慣が自然に定着していきます。
頑張りすぎずに、自分にちょうどいいバランスを探しながら、ゆるくて優しい、でも芯のあるあなたらしい健美習慣を育てていきましょう。
おわりに:今日からできる、小さな一歩

今のあなたの体は、これまで選んできた食べ物で作られています。
そしてこれから作られる体も、あなたがこれから選ぶ食べ物によって、少しずつ変わっていきます。
食事は、未来の自分への投資でもあります。
何を食べるかは自分で選べるし、選び方ひとつで、体も心も少しずつ変わっていきます。
まずは、できることから。
たとえば、加工品を少し減らして、素材そのものの味を味わってみる。
そんな小さな一歩からで、十分です。
あなたの体が喜んでくれそうなこと、思い浮かびましたか?
もしあれば、今日からゆるっと始めてみてくださいね。